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探究宿泊研修「東日本大震災に学ぶ」~自然の怖さ~

記憶を紡ぐ

 自然を前にして人間は無力です。これは石巻市震災遺構門脇小学校の展示に書いてあった言葉で、ここから皆さんに伝えなければいけないことをまとめます。
 震災はマニュアルだけでは上手く行かないことばかりで、咄嗟の判断で生死を分ける場合もあるからこそ予測できないし、実際に震災が起こることでパニックになってしまうので、事前に家族で入念な計画を立てておくことが大切だと学びました。

 また、被災者の経験展示を見て1番心に刺さったのは「誰かを待つことこそ1番の危険行為」だということです。私たちを含めたほとんどの人が、当たり前のように自分の命➕家族の命を大切にしているので、待っていたくなると思います。実際にこの固定概念で失われた命があります。何かあったときに不安にならないくらいに家族全員で話し合うことが大切だと強く感じました。

 そして、語り部さんが最後におっしゃっていた「数の先に人がいる」という言葉が忘れられません。現実には1つの体験談×被災者分あるのだと考えると、震災の重みを考えることができました。亡くなってしまった人が生きられなかった未来を、生き続ける義務がわたしたちにはあるのだ、と強く感じました。

 皆さんには自分の住んでいる地域の特色を知って欲しいです。家族それぞれが、自分の命を1番に考えて行動することこそ、結果的に家族全員が生き延びれることなのだという新しい発見がありました。