探究宿泊研修「東日本大震災に学ぶ」~門脇小学校を訪れて~
今回私たちは東日本大震災の被災地である宮城県石巻市の門脇小学校を訪れた。門脇小学校は東日本大震災直後に地震の影響で校内放送が使えなくなってしまい、それにより先生達が直接生徒を対応して迅速な判断により学校内にいた生徒は無事だった。
門脇小学校の生徒はほとんど全員が避難をできたが、休んでいた生徒などは津波に巻き込まれてしまった。学校での避難訓練は、元々行われていたが、学校にいないときの避難を考える必要がある。当時の教頭先生の話を聞いたが、話しているときにとても悲しそうな表情をしていた。下には津波、上は火災という状況の中で、パニックになる人もいただろうが、冷静に判断をして、小学校からの脱出をした人々はすごい。
東日本大震災が起こった当時は曇り空の日で、みぞれが降っていたにも関わらず、避難の際に靴を履いていない子もいた。その低学年の児童を当時小学6年生だった女の子がおんぶして日和山へ登り避難ことがすごいと思った。地震で不安な状況の中でも他の人のことを考えられるような人に憧れる。
門脇小学校に行った際、被災地の細かい情報や被災地について詩が書いてあった。被害に遭った教室には、その際どのような授業を受けていたか書いてあり、私は被災地についてどのような状況だったかを他の人に知らせたい、伝承したいという被災者の思いを感じた。しかし、13年もすると街並みは完全に変わっており、地震を実際に経験した人と伝承したのを見た人では感じ方が全然違うなという意見もあった。
門脇小学校が元となった地域住民に対する避難の呼びかけは樹形図のように広がっていった。そこで私たちは一人でも被災者が助かるように住民同士との繋がりが大切だと思った。例えば各家庭にそった避難経路を作り、災害時の避難をスムーズにすべきだと思った。伝承施設でみたGPS端末の追跡は避難をせず家に待つ人や津波や火災に対する危険性欠如が多く伺えた。だからこそ名簿やコミュニティを作り、高齢者や身体障害者の方へも備えるべきだと思った。それぞれが自身の身を一番にし、場面に応じたシミュレーションをしていくことがこれからの日本を守っていくと思った。