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中学1年特別授業:KPKAによる「平和学習」

14(水曜日)の1~2時間目に、道徳学習の一環として恵泉女学園大学の岩佐 玲子先生と大学生たちによる特別授業を実施しました。恵泉女学園大学にはKPKA(クプカ)というサークルがあり、紙芝居を用いた平和教育への取り組みを行っています。今回は大学1~3年生7名と韓国・中国からの5名の留学生が、「平和の語り部になろう!」をテーマに松井エイコさんの紙芝居『二度と』という作品を用いて授業を行いました。

一方的な講義形式ではなく、大学生たちが演じる紙芝居を通して「戦争と平和」について思いを深め、平和な未来を創るために何ができるか、中学1年生が主体的に考えられるようにプログラムされた対話型授業でした。最初は「手遊び歌、紙芝居って幼い」と思っていた生徒たちも、次第に話しに引き込まれ、最後は自らが紙芝居を朗読することで、奥行きの深さを実感することができました。感情を込めて朗読することや、次の絵を送るタイミングなど大学生からアドバイスを受けながら、短時間ですが練習を行いました。最後に、3名のクラス代表に担任の先生も加わって仕上げの朗読を披露しました。仲間の発表ということもあって、皆熱心に集中して聞き入っていました。

締めくくりには、皆で「幸せなら手をたたこう」を歌いましたが、その作者が恵泉女学園大学の第6代学長(200611)の木村 利人先生であり、この歌が太平洋戦争時の激戦地の一つフィリンピンからの帰国時の引き揚げ船の中で誕生したという誕生秘話をお聞ききし、クラスの雰囲気が一変しました。実際には、明るい大学生たちのリードの下、和やかに歌いましたが、生徒の心には「新しい平和への記憶」が残ったことでしょう。

今回の授業には、多摩市くらしと文化部、平和・人権課の方、多摩テレビの方も同行され、記録していただきました。