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小さな学校の大きな挑戦

たまひじりのA知探Q 学びの玉手箱!
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聖ヶ丘ニュース
校長

【校長ブログ】受験生の皆さんへ 合格をめざして

 私立中学校を受験する皆さん、いよいよ明日、2月1日から受験が始まります。

 体調や気分はいかがですか?COVID-19感染症の中で迎える2年目の入試、しかも感染力の強いオミクロン株の感染拡大でこれまで以上にご不安・ご心配も大きいのではないでしょうか?でもご安心ください。本校では皆さんが実力を発揮できるように、また少しでも気持ち良く安心して試験にのぞめるよう26日()に在校生全員で大掃除・試験会場準備を行いました。続く27日からはオンライン授業に切り替え、同時に全教職員で会場の点検・消毒などを行い、皆さんを受け入れる用意を整えました。なお、体調変化などによる別室受験、遅刻対応のほか、追試験日(219日に設定)については、学校までお問い合わせ(042-372-9393)ください。

 さあ、あとは受験の皆さんがこれまでの努力の成果を答案用紙に記すだけです。小学6年生に限らず、大人になっても試験では不安や緊張はつきものです。ただ、私に限って言えば、昔から試験という緊張感が好きでした。なぜなら私が親しんできた陸上競技のスタートラインに立った時の「ワクワクする」気持ちに似ていること、兄弟姉妹の多い中で育ったわが身としては試験中には「一人になれる」という孤独感が好きだったからです。試験とは公平に与えられた条件・環境の中で、だれの手も借りずに自分自身に向き合うことができる楽しさであり、そこに陸上競技との共通点を見出したからとも言えます。決して成績が素晴らしく良い生徒ではありませんでしたし、答えが分からなくて悔しい思いをしたことは限りなくありますが、それでも自分自身と素直に向き合い集中できる時間に魅力を感じました。先生方や親には失礼かも知れませんが、「余計な話」を聞くより自分一人になれたからかも知れません。

 思春期とは、とかく想像力がたくましく、ありもしないことや非現実的なことを夢想しがちなものです。試験中も同じく、読書にも似て「一人になれる」時間だったからとも言えるでしょう。それまで学習し、記憶の棚にしまい込んだ知識や方法を引き出し、それらを使ってもう一度組み立て直したり、新しいことをつくったりする行為だからです。それはまた、プラモデル工作や料理、絵画を描くことに似ているかも知れません。こうしたワクワク感を引き出すことが試験でも試されるのです。だから、受験や試験は苦痛や我慢であってはならないのです。

 それゆえ、私は試験に向かう皆さんに「頑張れ」とは言いません。「頑張れ」とは自分自身に向けた言葉であって、他人に伝える言葉としてはあまり意味がないからです。むしろ、アスリートが試合に向かう時のように「楽しんで来い!」と言いたいのです。つまり、一人になって「自分との対話を楽しんでほしい」と願っているのです。もちろん「合格」すれば、踊り出したくなるほどうれしいものです。それを手に入れたとしたら、その喜びを多摩大聖ヶ丘で学ぶ6年間は、いやずっとその先までこの喜びの瞬間を持ち続けほしいのです。それが「合格」のもつ本当の勲章なのですから。

 成長期にある皆さんは無限の可能性を持っています。ただ、皆さんはまだまだその秘めたる可能性に気づいていないだけなのです。それを引き出すための方法こそが「学び」だと、私は思います。しかも、その導き方が皆さん一人ひとり、持っている性格や特徴によって違うのです。ここに「学び」の難しさがあります。しかし、共通して言えることは、「学びに向かう姿勢」であり、それこそが「ワクワクする」楽しさのはずです。これを実現できる学校でありたいと、多摩大聖ヶ丘は考えています。

 受験に対する不安な気持ちは、受験生本人よりご家族の皆さんの方が大きいかも知れません。ところで、私がいつも説明会において保護者の皆様に課した宿題の「答え」は準備できましたでしょうか?今、その答えをお子様に告げる時が来ました。「わが子の持てる力を最大限に引き出す魔法の言葉」、それを伝える時です。また、何度も言って来ましたが、4月に入学する学校が「第一志望校」です。皆様の第一志望校「合格」を、全校挙げて応援しています。

 私も今年の受験生に向けたポスターをつくってお迎えしています。校舎入り口でご覧下さい。