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【校長ブログ】ミュージカルの楽しみ方 2

 前回に続いてミュージカルの話です。私の本格的なミュージカルの初体験は、高校生の時の『ウェストサイドストーリー』でした。今では音楽の時間に鑑賞することもあるようですが、アメリカ人の役を日本の人が演じたことや訳語の歌詞に少し違和感を覚えたことが記憶に残っています。やはり、ほとんどの単語が母音で終わる日本語と子音が連続する英語との耳での感じ方の違いでしょうか。また、曲のリズムと音節数が一致しないため訳語には大きな苦労があるのでしょう。ただ、映画で観賞したミュージカルで記憶にあるのは、小学校の3年生の時に母親に連れられて行った『サンド・オブ・ミュージック』という定番ミュージカル映画でした。高校になって以降は、『メリーポピンズ』『マイ・フェア・レディ』『雨に唄えば』『シェルブールの雨傘』『人生は狂想曲(ラプソディ)』『オペラ座の怪人』などを見ました。ミュージカル全体のとしてのインパクトでは、やはり『レ・ミゼラブル』と『ジーザス・クライス=スーパースター』でしょう。『レ・ミゼラブル』については、そのストーリーについては幼稚園の頃に毎晩、夕食後、お手伝いさんが私たち兄弟姉妹に読み聞かせてくれる小学生向け小説『ああ無情』で慣れ親しんでいましたが、やはり本物のミュージカルが格別でした。

 なかでも、歌の迫力では『天使にラブ・ソングを…』が一番印象的でした。教員になってからは、他校や他学年で、この作品を取り上げている団体(クラス)があり、こうした作品に取り組む生徒たちの意欲と努力に感心させられました。一方で、担任としてこうしたクラスをいかに作り上げるか、教員としての力量の違いに愕然としたのを思えています。仕事柄、これまでに公立私立を問わず他校の文化祭をたくさん見学して来ましたが、成功例に共通して言えることは、普段からの生徒との信頼感であり、言い換えるなら「怖さではない厳しさ」と「甘やかしではない優しさ」が文化祭で開花し、結実するのでしょう。

 コロナ禍の中、冬に延期して迎える本校の第33回聖祭(文化祭)まで残すところ1週間、さてどんな内容になるのでしょうか?楽しみです。ただし、残念ながら状況を考え、一般公開はしておりません。ご理解ください。