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【校長ブログ】2学期に向けて(始業式講話)

 朝から暑い陽射しが校舎・校庭に照りつけていますが、今朝は久々に顔を合わせたクラスの仲間や先生方とどんな会話をしたのでしょうか。夏休みに入る前の1学期の終業式では、「思い出に残る夏にしよう!」と伝えましたが、いかがだったでしょうか?

 さて、これから2学期当面の授業について大切な話をしますので、よく聞いて月曜日からの準備をしてください。詳細については保護者の皆様に向けたプリントを用意していますので、確実に家庭に持ち帰って家庭の方と確認してください。

 最初に本校を取り巻く感染症の状況についてお話します。この夏休み期間中、本校での新型コロナ感染症(陽性)と濃厚接触者は合わせて5名でした。これは770名の生徒・教職員という規模から言えば、少数と言えるでしょう。これは皆さんのご家庭の力と言っても過言ではありません。とても感謝しています。しかし、世間では「災害レベル」「制御不能」という言葉が新聞紙面やニュース報道で流れています。第4波の時とは異なり、特に10~20歳代という若い世代で感染が拡大しており、なかには重症化率も高くなっていると言われています。また、あまり症状のはっきりしない小さな子どもからウイルスが家庭に持ち込まれ感染が広がっており、部活動内でクラスターが発生したという情報が他校からも報告されています。

 こうした状況下にあって、私たちが最優先して実行できること、守るべきことは何かと言えば、➊皆さんの安全と健康を守ること ➋将来に備えた学びを止めないことの2点に尽きます。そこで、学校の対応として来週からの1週間を学年別の分散登校とオンライン授業の併用期間とします。つまり、学年によって登校して授業を受ける日と、家庭でオンライン授業を受ける日に分かれることになります。ただし、早い人では今月から大学総合型選抜試験の出願が始まる高校3年生は、学びを止めないことや書類作成準備もあり、毎日登校することとします。

 もちろん、登校するしないに関わらず、毎日LEVER(健康診断アプリ)の入力を必須とします。風邪の症状や倦怠感、発熱がある時、登校中の感染が不安な方は遠慮なく学校を休んでください。この場合は「出席停止」とし欠席にはなりません。また、本校ではワクチン接種を推奨しますが、その可否についてはご家庭の判断を尊重します。ワクチン接種日やそれに伴う副反応の恐れがある期間も、同様に「出席停止」としますので安心してください。非常勤講師の先生方を含め私たち教職員も、昨日全員でPCR検査を実施し、ワクチン接種についてもほぼ全員が少なくとも1回目の接種を済ませています。

 このような緊急的な対応に伴い、9月に予定していた文化祭は12月に延期することとします。また、来週は部活動も原則中止とします。9月中旬までに公式戦のある部活動のみ、活動時間を限定した特別活動を許可します。詳細については、各部の顧問から連絡します。

 登下校時のスクールバスについては混雑を避けるため、これまで通り学年別に乗車時間を指定します。また、帰りの電車での混雑を回避するため、授業時間を45分の短縮授業とし、下校時間を繰り上げ、学年別にバスを運行します。高校3年生については、放課後講習は実施しますが、図書館の開館時間は17時30分までとします。

 なお、9月6日以降の授業再開については、全員が登校する来週の土曜日9月4日に改めてお知らせします。いずれにせよ、感染症予防をさらに厳密に徹底するしか方法はありません。詳しくは「聖だより」8号に記してありますので、よく見て各自で確実に実施してください。

 私ごとで言えば、2年続けてアフリカを始めとする海外に出かけること、海外(UAEドバイ)に住む子どもや孫にも会えないでいます。そこで思い立ったのが、もう一度英語を勉強し直そうということでした。英検2級と言っても40年位前の話。1日1題、英文解釈の問題にチャレンジすることにしました。私の英語学習のプリントと同じものを校長室前の封筒に入れて置きますので、英検準2級程度、大学入試問題にチャレンジしようとする人は手に取ってやってみてください。わずか10分、スクールバスの中でできる問題です。

 最後に、皆さんに大切にしてほしいことの一つに共感力があります。言い換えれば協調性や相手を思いやることです。それを実行するための最も効率的で簡単な学びの基本は、「話を聞く」ことにあります。つまり授業を集中して聞くことであり、それは普段のクラス内の活動や部活動においても同じです。そのために挨拶やマナー、思いやり心があるのです。先生方も職員の方も、ずっと皆さんを応援しています。共に力を合わせ、この危機を乗り切っていきましょう。

                                  校長 石飛 一吉