【校長ブログ】宮古島に届け!聖の心
時は、中学校入試のただ中。受験生や保護者の皆様の熱き思いを感じつつ、私たち教職員からも受験生にエールを送っているところです。いつもなら在校生にもお手伝いをしてもらうところですが、コロナ禍での入試となった今年は感染予防に努めながら教職員だけで対応しています。ただ、在校生も皆さんを応援しようとメッセージを書きましたので、控え室となった講堂に展示して応援の意を伝えました。また、校舎入り口にも「念ずれば花ひらく」という坂村臣民さんの言葉、「合格は君の手中に!」というフレーズを掲げてエールを届けました。
さて、こうした中、ニュースでご存知のように沖縄県宮古島では、新型コロナ感染が猛威を振るっています。
報道によれば、感染率は東京都の4倍強であり、感染者を受け入れている唯一の医療機関である沖縄県立宮古病院では、他の疾病による入院患者を別の民間病院に転院させて対応するという逼迫した状況が続いています。感染予防や医療体制を計画・整備に携わっていらっしゃる宮古島市役所のスタッフの方々、また島民の皆さんのご不安やご苦労はさぞかしとお察しいたします。併せて、宮古島市の小中学校などでは年度末という学習の仕上げ期という大切な時期に、休校措置を採られたとのこと、学校現場も先生方もかなり混乱、困惑されていることでしょう。児童・生徒たちや働く人だけなく、それを取り巻き支えていらっしゃるご家庭の方にも大きな影響を与えていることと思います。
私たちの学校では、ここ6年間続いた高校2年生の多方面修学旅行を見直し、33期生からは先島諸島での分散型修学旅行に切り替えようと計画しております。その一つが宮古島であり、とても他人事とは思えず、住民の皆さんを元気づける手立てはないかと考え、高校1年33期生と相談し、急遽、応援の「寄せ書き」を送ろうということになりました。ただし、「頑張れ!」ではなく、むしろ「宮古島の方々を元気づけたい!」との思いを何とか表現できないだろうかと、生徒達に伝え、言葉を考え紡いでほしいと伝えました。こうしてできた3枚の「寄せ書き」を、宮古島市教育委員会、宮古島市役所、沖縄県立宮古病院にお送りすることができました。こうした中、教育委員会の皆様から、思いも掛けず翌々日にはご丁寧な御礼のお電話まで頂戴し、大変恐縮しております。聖ヶ丘の生徒達のエールが届き、宮古島の皆様が心身共に元気になられ、安心した平常な生活が取り戻せますことを心より願っています。どうか無理をなさらず、お過ごしください。