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小さな学校の大きな挑戦

たまひじりのA知探Q 学びの玉手箱!
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聖ヶ丘ニュース
行事

高2修学旅行 瀬戸内コース

大久野島

高校2年生は、コロナ対策をしっかり行いながら修学旅行を実施しています。

【1日目】

瀬戸内コースは、新幹線で福山駅へ向かい、そこからバスとフェリーで大久野島へ行きました。

現在では、600羽以上のうさぎが野生に暮らす「うさぎの島」として人気の大久野島ですが、昔は、秘密裡に毒ガス製造を行う「毒ガス島」でした。

島内の見学では、様々な場所で触れ合うことができるうさぎの愛らしさと、毒ガス製造のために建設された発電所などの負の遺産が発する緊張感とを同時に味わうという、日常生活ではできない体験をしました。

毒ガス資料館では展示物や動画を見て、毒ガスの危険性や戦時中の日本の加害国としての側面について学びました。

夕食後には、一人ひとりが今日の学びについて振り返り、案内していただいた大久野島ビジターセンターのガイドさんへの手紙を書きました。

明日は広島市で平和記念公園や平和記念資料館を訪れます。

【2日目】

午前中はバスとフェリーに乗り、日本三景の1つである安芸の宮島・厳島神社に向かいました。

残念ながら、大鳥居は70年に1度の大改修中でしたが、ガイドの方に説明をしていただきながら美しい景色と歴史を堪能することができました。

自由時間では、もみじ饅頭を初めとするおいしいものを食べたり、家族や友達へのおみやげを買ったりして、みんなで楽しい時間を過ごしました!

午後は広島市内に戻り、気持ちを引き締めて、平和記念公園や原爆ドーム、平和記念資料館を訪れました。

被爆者でもある平和ガイドの方からのお話は胸が締めつけられるものがあり、「戦争を二度と起こしてはいけないこと」、「無差別殺人兵器である核兵器を決して使用してはいけないこと」、「今の私たちの日常がどれだけ幸せで贅沢なものなのであるかということ」、様々なことを知り、考えさせられました。

平和記念資料館では、どの班も予定時間を大幅にオーバーして見学し、広島に来たからこそできる学びの時間を経て、平和について思いを巡らせました。

その後は、広島市内で班別研修を行い、夜ご飯はみんなでお好み焼きを食べました。

明日は呉市の大和ミュージアムを訪れ、山口県へと移動します。

原爆ドーム前での平和学習
大和ミュージアム

【3日目】

初日の大久野島、2日目の原爆ドーム・平和記念資料館・平和記念公園に続き、3日目は呉の大和ミュージアムを見学しました。

当時、世界最大最強と言われながらも、1945年の沖縄海上特攻作戦で3000名以上の乗組員と一緒に海に沈んだ戦艦「大和」、そして、若者が自分の命を賭して乗り込んだ人間魚雷「回天」、それぞれの歴史や現地に来ないとわからない詳細なことについて学ぶことができました。

ここで広島での平和学習は締めくくりとなります。

この3日間で見たこと・聞いたこと・学んだことを結び付けながら、「平和」について一人ひとりが深く考えました。今、感じている思いや抱いている考えを決して忘れずに、これからの人生を歩んで行って欲しいと強く思います。

午後には山口県に入り、三大名橋・三大奇橋の1つである岩国市の錦帯橋を訪れました。

静かで澄んだ気持ちの良い天気の中、美しい景色と楽しい時間を過ごしました!

修学旅行の後半となる明日は、三大天満宮の1つである防府天満宮からスタートします。

【4日目】

今日は多くの場所を訪れながら本州から九州へ渡る長い1日でした。

まずは三大天満宮の1つであり、日本最古の天満宮でもある防府天満宮を参拝して、来年度の大学合格祈願をしました。

次に秋芳洞を訪れ、地理の授業で学んだカルスト台地がどのようなものなのかを実際に見て、長い時間が作り出した景色を楽しみました。お昼ご飯にはご当地名物の瓦そばを食べました。焼いたそばが香ばしくて、おいしかったです!

午後は下関市の海響館を訪れました。下関市ならではのフグの展示やかわいいペンギンが集まるペンギン村、見せ方がおもしろく工夫されている多くの水槽を見て、様々な生き物について楽しく知ることができました!

その後は、関門海峡の海底人道トンネルを通り、歩いて本州から九州に渡りました。

夜はみんなで楽しく焼肉を食べたあと、八幡製鉄所跡地に建てられた工場群を巡る工場夜景クルーズをしました。

昨今の状況を受けてか少し暗かったですが、北九州市の夜景を楽しみました。

盛りだくさんな4日目が終わり、残すは最終日のみです。

最終日は環境ミュージアムと門司港レトロを訪れます。

日本最古の天満宮 防府天満宮
北九州市 環境ミュージアム

【5日目】

いよいよ修学旅行も最終日を迎えました。

朝は環境モデル地区に選ばれている北九州市にある環境ミュージアムを訪れました。

かつて「七色の煙」と呼ばれた、旧八幡市の繁栄の証でもあり環境汚染の証でもある工場からの煙による被害や、洞海湾のヘドロだらけだった海が現在の水質まで改善するその変遷などについて学ぶことができました。

その後は門司港レトロに移動して、班ごとに観光をしたり、お土産を買ったりしました。

修学旅行最後となる今日のお昼ごはんには、アインシュタインが宿泊した三井倶楽部で門司港名物の焼きカレーを食べました。

大きなエビ、フグ、イカといっしょに門司港を代表するバナナが入っていて、とてもおいしかったです!

門司港で楽しい時間を過ごした後は北九州空港へと向かいました。5日間お世話になったバスガイドさんとドライバーさんに分かれを告げて飛行機に乗り、全員無事に羽田空港へと到着しました。

今回の修学旅行では「平和」というテーマを軸にして、一人ひとりが深く学び、深く考えました。

そして、オン/オフをつけながら、高2最大の行事である修学旅行を楽しみました。

この修学旅行で学んだこと、考えたこと、感じたこと、できたこと、できなかったことを忘れずに、これからの学校生活と人生をさらに充実させていきます。